釜山と言えば、先ず思い起こされるのが市場巡りです。雑貨店など600店以上ある釜山でもっとも代表的な市場として知られている国際市場があり、チャガルチ市場には約330もの鮮魚店がテナントで入っていて、中では新鮮な魚介類の食事ができます。同様に、韓国屈指のビーチリゾート「海雲台（ヘウンデ）」、天気のいい日は国境の島・長崎県対馬が見える「太宗臺（テジョンデ）」、市内のランドマーク「釜山タワー」などが定番の観光スポットです。また、カラフルな家が軒を連ねているアートな路地裏散策を楽しめる「甘川洞文化村（カムチョンドンムナマウル）」が注目を集めています。

釜山の観光地・郊外編

近郊にある釜山から日帰り旅行ができる場所では、世界遺産の古都「慶州」が有名です。「慶州」は、紀元前356年～935年の間、朝鮮半島南部にあった国家「新羅」の時代に都として栄えました。また、2010（平成22）年に世界遺産に登録された慶尚北道にある「安東河回村（アンドンハフェマウル）」には、高麗（918年～1392年）、李氏朝鮮王朝時代（1392年～1910年）の官僚などの支配階級の地位にあった「両班（リョウハン）」の人たちの伝統的な生活様式が残されています。今も多くの有形・無形文化財が、保存されています。

釜山の気候と服装

釜山の緯度は日本の東京や名古屋とほぼ同じぐらいです。九州の政治経済の中心地でアジアの玄関口、福岡市内の博多港から釜山港まで高速船でわずか約3時間です。気候も一般的な日本の都市とあまり変わらず四季もあります。福岡に近いこともあり、北部九州の一般的な天候と考えていただくとよいですが、冬の訪れは1ヶ月ちょっと早いようです。毎年10月に開催される「釜山国際映画祭」の頃の旅行では、普段日本で生活している服装の上に、もう1枚羽織るものを用意しておくと安心です。また、北部九州ほど梅雨の時期に一日中雨の日が続くといったことは少ないですが、やはりこの時期は折りたたみの傘を用意しておく方が良いですよ。秋の空も変わりやすいので同様です。

釜山の治安

2015（平成27）年の統計によると釜山の人口は約350万人を擁し、韓国第2の都市ですが大きな事件というのがほとんど報告されていません。韓国は一般的に治安が良好といわれているものの、軽犯罪は大なり小なりありますのでここで釜山の治安について紹介いたします。

釜山は、東南アジアから日本へ向かう貨物船の多くが経由するアジアでも屈指の国際貿易港です。外国船の船員が集まるチャイナタウンのテキサス通りには地元の釜山の人たちもあまり近寄らないので、特に夜の女性の一人歩きは控えた方が良いでしょう。

また、金海国際空港から宿泊する釜山市内までのタクシーでぼったくりの被害が少し出ています。若干高めでも安心できるタクシー会社や空港市内間を結ぶバス、電車の利用、または不安であれば空港や港とホテルまでのトランスファー（送迎）サービス付きのツアー利用をおすすめします。